引越しにいい日って、大安でしょ!?
人生の大切なイベント・新しいことを始めるときは、事がうまく運ぶように縁起の良い日を選んだり験担ぎをすることがありますよね。
引越しも同様で、縁起の良い日を選んで引越しする人が少なからずいます。
縁起の良い日と言えば「大安」を思い浮かべる人も多いと思いますが、引越しについては大安以外の日でも縁起が良い日があります。
そこで、引越しにいい日、時間帯や注意点についてお届けします。
引越しの日取りを決めるときは、ぜひ参考にしてみてください。
引越しにいい日とは?大安以外の吉日と縁起の良い時間帯と注意点
「引越しにいい日」とは、現実的な目線で見ると「天気が良い」「会社が休みの日」などありますが、今回は一般的に言われている「縁起の良い日」について解説していきます。
縁起を気にするとき、結婚式やお葬式などの日取りを決める際に「大安」「仏滅」「友引」など耳にする人と思います。
これらの言葉は「六曜」という暦注と呼ばれるものです。
暦注とは、カレンダーなどに記載されている日付・曜日・祝日などのことで「六曜」も暦注の1つになります。
この「六曜」を構成しているのが、カレンダーでおなじみの「大安」「友引」「仏滅」「先勝」「先負」「赤口」です。
それぞれに意味があり、縁起が良いとされる時間帯もあります。これらについて一つずつ紹介していきます。
大安の引越し
~何をするにも良い日?~
大安の意味
読み方は「たいあん」です。
大安の意味は「大いに安し」ということで「何をしてもうまくいく、成功する」とされています。
大安は「何をしてもうまくいく、成功する」という意味で縁起が良いので、引越しだけではなく結婚式や大事な出来事を行ういい日として人気があります。
大安の引越しにいい時間帯
凶とされている時間帯がないので引越しにいい時間帯も気にしなくて良いです。
大安の引越しでの注意点
大安は縁起が良いとされているので注意点はないように思われますが、引越しに関しては注意点があります。
詳しくは「大安の引越しは縁起が良い?引越し準備前に知っておきたい4つのこと」をご覧ください。
友引の引越し
~何をするかで良し悪しあり~
友引の意味
読み方は「ともびき」です。
「凶事に友を引く」という意味で、災いが友に及ぶとされています。
友引はもともと「共引」と言われており、意味も「勝負なき日」「引き分けになる日」という意味もあります。
このことから友引は、「何事もなく平穏に終わる日」と解釈することもでき、大安に次ぐ引越しにいい日と言われています。
しかし、「友引」という字から連想される「友を引く」という意味から、縁起良い行事が行われたり、逆に縁起の悪い行事は避けたりと解釈を使い分けされることも多いです。
友引の引越しにいい時間帯
友引は、朝は吉、昼は凶、夕方は大吉とされているので、引越しは昼を避けて行うのが良いです。
友引の引越しでの注意点
友引の引越しでの注意点は、縁起が悪いとされる昼を上手に避けることです。
単身の引越しであれば半日も要らないこともありますが、家族での引越しになると一日必要になることがあり、昼をまたぐこともあるかと思います。
そうなった場合の対処法など注意点を「友引の引越しは縁起の良い時間帯から考えると最適な日!その理由と時間帯」に書いていますので併せて参考にしてみてください。
仏滅の引越し
~良い解釈もある!~
仏滅の意味
読み方は、「ぶつめつ」です。
意味は「仏も滅するような大凶日」とされています。
仏滅は、もともと「空亡」や「虚亡」と言われていました。(読み方:くうぼう、こもう)
これらは「すべてが無になる」「すべてが虚しい」と解釈されたことから「物滅」と言われるようになり、明治時代には「物」の字に変わり「仏」が当て字として使われるようになりました。
当て字で「仏」がついているだけで仏教と何の関係もありません。
こういった歴史から「仏滅」「物滅」は、「これまでの物が滅び、新たに始まる」という意味も持ち、大安よりも何かを始めるのに適した日とする解釈もあります。
したがって、引越しは新しい生活を始めるための物事なので、仏滅も引越しにいい日として解釈ができます。
仏滅の引越しにいい時間帯
仏滅には吉凶の時間帯は特にありません。
あえて時間帯を選ぶなら、仏滅を縁起の良い解釈として捉えて「善は急げ」「先手必勝」などの言葉もあるので午前中から行動した方が良いかと思います。
仏滅の引越しでの注意点
仏滅の引越しでの注意点は、仏滅だからと言ってネガティブな気持ちにならないことです。
ネガティブにならないようまとめた記事「仏滅の引越しでも大丈夫!4つの理由と対策が仏滅の印象も変える!」も併せてご覧いただくと良いです。
先勝の引越し
~先んずれば即ち勝つ~
先勝の意味
読み方は「せんしょう」「せんがち」「せんかち」「さきがち」「さきかち」などです。
「先んずれば即ち勝つ」という意味で、行動は早ければ早いほど良いということです。
「先勝」の字のまま「先手必勝」で覚えておくと良いでしょう。
先勝の引越しにいい時間帯
先勝は、午前が吉とされ、午後2:00~6:00頃までは凶とされています。
先勝の引越しにいい時間帯は午前中です。
先勝の引越しでの注意点
注意点としては、先勝の引越しは午前だと引越し料金が割高になる可能性があります。
また、縁起の良い午前中だけで引越しが終わらないときや、午後からの引越しのときはどうすればいいの?などの心配点もあります。
これについては「先勝の引越しは午前が吉・午後は凶!事前に知っておきたい3つのこと」を併せてご覧ください。
先負の引越し
~先んずれば即ち負ける~
先負の意味
読み方は「せんぶ」「せんぷ」「せんまけ」「さきまけ」「さきおい」などがあります。
「先んずれば即ち負ける」という意味で、先勝の逆の意味になり、急いで何か決めたりすることは損につながるということです。
先負の日は、物事を急いで決めたり、外出することを避けて、平穏に過ごすことのが良いとされています。
先負はもともと「小吉」「周吉」と書かれていたこともあり吉日とされていた歴史があるので、先負は午前が凶という解釈が必ず当てはまるとは言い切れない点もあります。
この解釈からすると、先負も引越しにいい日と考えることができますね。
先負の引越しにいい時間帯
先負は、午前が凶、午後は吉とされています。
したがって、先負の引越しにいい時間帯は午後とされています。
先負の引越しでの注意点
先負の引越しでの注意点は、先負は午後が縁起が良いので、午後から引越しをすると、終わるのが夜遅くなってしまう可能性がある点です。
そうなっても困らないよう事前に備えておくことが必要です。
また、縁起の良くない午前中から引越しする場合はどうすればよいのか?も気になるところだと思います。
先負の引越しについて詳しくは「先負の引越しは午前は凶・午後が吉!知っておきたいメリット・デメリット」をご覧ください。
赤口の引越し
~仏滅より縁起悪い?~
赤口の意味
読み方は「しゃっこう」です。
赤口は、「何をするにもやめた方がよい」という意味があります。
その由来は、陰陽道の「赤舌日」という凶日からと考えられていて、「赤」という字が「血」や「火」を連想させるため、火や刃物に気を付ける日とされています。
また、赤口は仏滅のように前向きな解釈がないことも、仏滅並みに縁起が悪いと言われることもあります。
赤口の引越しにいい時間帯
午前11:00~午後1:00は吉とされています。
赤口は、吉とされる時間帯も短く引越しには不向きな日と言われていますが問題はありません。
その理由や赤口の引越し対処法は「赤口の引越しでも大丈夫!問題ない理由と対策・対処法がわかれば安心!」を覧ください。
赤口の引越しでの注意点
赤口の引越しで注意したいことは、赤口だからと言ってネガティブな気持ちにならないことです。
実際のところは、赤口の引越しでも何も問題はありません。
そこで、ネガティブにならないようまとめた記事「赤口の引越しでも大丈夫!問題ない理由と対策・対処法がわかれば安心!」も併せてご覧いただくと良いです。
まとめ
大安以外の日でも引越しにいい日はあることがおわかりいただけたと思います。
縁起を気にする人も気にしない人も、選べるのであれば縁起が良い日を選びたいものですが、都合上、縁起の悪いとされる日や時間帯に引越しをすることはあると思います。
縁起を気にしない人は良いのですが、気にする人はどうしても心配になってしまいます。
そんなときは、心配するよりも前向きな気持ちに切り替えることが大切です。
そもそも「六曜」は、迷信とされているので過信したり神経質になる必要はありません。
大切なのは、
- 今まで過ごしていた土地・家には「ありがとうございました」という感謝の気持ち
- これから過ごす土地・家には「これからよろしくお願いします」という気持ち
を持つことの方が大切です。
これさえあれば、きっと前向きな気持ちを持って新しい生活をスタートすることができます。
以上、「引越しにいい日とは?大安以外の吉日と縁起の良い時間帯と注意点」でした。