中卒学歴なしで工場勤務はできる?工場勤めから正社員を目指すための4つのコツも

中卒で社会に出ることについてどのようなイメージをお持ちですか?

「良い求人が無さそう」「正社員を目指すのは難しそう」など、ネガティブな印象を持たれるかもしれません。

それでも中卒で社会に出たいと考えている人とって、選択肢の一つに工場勤務があります。

しかし、工場の仕事に対して明確なイメージが持てなかったり、求人に応募するにもどのような点に気を付ければ良いのかわからない人もいるかと思います。

そんな不安を払拭するために、今回は工場勤務の仕事内容や、求人に応募するにあたっての心構えや事前準備の方法についてお届けします。

目次

中卒学歴なしで工場勤務はできる?

平成31年3月の厚生労働省の調査によると、中卒のハローワーク求人の求人倍率は、3.30倍とのことです。(参考資料:厚生労働省-高校・中学新卒者の就職内定状況等:結果の概要)

これは、一人あたり3件以上の求人が引き当たるということを意味しています。

この数字を見ると、中卒での就職はとても厳しい状況というわけでもないかもしれません。

その中でも、工場勤務の求人は学歴不問としているものが他の業界と比較して多くあります。

ですので、中卒でも比較的応募しやすい業種でもあり、学歴が無いことに対して引け目を感じる必要はありません。

ところで、なぜ工場の求人は学歴不問としているところが多いのでしょうか?

それは、学力や知識を活かして仕事をするよりも体や手を動かす仕事がメインとなるからです。

そのため、誰でも始めやすく、取り組みやすい仕事内容なので学歴が重視されることは少ないのです。

工場勤務の正社員の仕事内容

実際に、工場での仕事はどのようなものがあるのでしょうか。

工場の仕事で代表的なものは、製品・部品の組み立てや加工を行うライン作業、検品、ピッキング、出荷作業などがあります。一部を具体的に紹介します。

ライン作業

ベルトコンベアで流れてくる製品をピックアップして組み立て、加工する仕事です。

扱う製品によっては、手で作業を行うものもあれば、ドライバーや半田ごて等の道具を使用して加工する場合など様々あります。

ライン作業は立って作業を行うことが多いので、立ち仕事に慣れていない人にとってはつらいかもしれません。

しかし、同じ作業を黙々と続けることが得意な方には向いている仕事です。

検品(検査)

組み立てや加工を経た製品に不備が無いか最終確認をするのが検品の仕事です。

不良品を出荷・納品・販売してしまうと会社の信用を損なってしまうので、工場で欠かせない工程の1つです。

そのため、細かい作業や物事を慎重に進められる人に適性のある仕事です。

工場の仕事の中でも力を必要とすることは少ないこともあり、細かいところに目が行き届く女性社員を配置させる職場も多いようです。

検品方法は、手作業で行ったり、検品用の機械を使いながら確認する方法など、業種によって様々です。

ピッキング

ピッキングは、指定された商品を倉庫の中から探し出す仕事です。

指定された商品を揃えて、次の出荷作業へ引き渡します。

ピッキングの方法は、主に2つあります。

自分で商品のある棚へ行って商品をピックアップする場合と、ベルトコンベアを使って流れてくる商品から指定されたものを選び取る方法です。

前者は自ら移動してピッキングを行うので、立ちっぱなしの仕事は避けたい方におすすめです。

また、飲料品など重いものを運ぶ際はフォークリフトを使用する場合もあります。

フォークリフトは免許がないと運転できません。

工場の仕事においてフォークリフトは身近なものですので、工場勤務に興味をお持ちの方は、フォークリフト免許は取っておいて損はない資格です。

このように、工場の仕事は肉体労働で体力的にハードな仕事が多いと思われる方もいるかもしれませんが、力を必要としない仕事もあります。

これら紹介した仕事は、パート・アルバイト求人でも多くありますが、正社員の場合、それぞれのチームの責任者やリーダーポジションとして、仕事をしつつ、全体の取りまとめを任されることが予想されます。

次からは、中卒で工場勤務の正社員を目指すための4つのコツをお届けしていきます。

コツ1 学歴不問の求人に応募する

工場勤務の求人は学歴不問としているものが多いと述べましたが、高卒、大卒の人達も応募する可能性は十分ありますので、そのような場合はライバルが多く、厳しい就職活動になるかもしれません。

しかし、そこで諦めてしまうとご自身の可能性を狭めることになってしまいます。

中卒を採用した実績のある工場は学歴を重視することは少ないでしょうし、人物重視の採用を行う工場もあるはずです。

そのため、まずは学歴不問の求人には積極的に応募して、数多く応募した中から採用されることを目指したほうがよいです。

求人だけを見るとあまり興味を持てなかったところが、面接等で実際に職場の人と話してみると求人票では知れなかった魅力を感じてもらえることもあります。

それは、面接官にとっても同じです。履歴書や書類を見るだけでなく、実際にあなたと顔を合わせて話す中で、あなたの性格や長所を見出す可能性も十分にあるからです。

採用の確率を高めるために間口は広くしておき、後々のチャンスにつなげていきましょう。

コツ2 正社員の求人、正社員登用制度のある会社に応募する

正社員であれば、賞与や固定給での給料の支払いになりますので、金銭面、生活面でも安心できます。

そのため、一番は正社員として採用されることが理想ですが、スタートは正社員でなくても、正社員登用を前提とした求人に応募するのも一つの手です。

正社員登用制度とは、パートやアルバイトといった正社員以外の雇用形態で勤務している人を、正社員として登用する制度のことです。

正社員登用へ進む条件は、勤続年数や周囲からの評価、本人の意思確認など職場によってまちまちです。”

工場においては、正社員登用も目指せる求人は多くあります。

しかし、採用の決定権を持つ人に「この人にはこれからも自分の工場で働いていてほしい」と評価してもらわなければ正社員登用とはなりません。

仕事に真面目に取り組むのはもちろんのことですが、自分なりに「こうしたらもっと良いのではないか」と考えて実践してみたり、周囲に良い影響を与えることを心がけてみると、良い評価につながるかもしれません。

コツ3 書類選考と面接でしっかりアピールする

工場勤務の選考では、面接のみ行うところが多いようですが、筆記試験を設けているところもあるようです。

筆記試験もある場合、選考に通るためにある程度の対策をしておきたいものですが、高卒や大卒の人達と同等の成績を取るのは難しいかもしれません。

しかし、これまで述べたように、工場の仕事は学力よりも与えられた仕事をきちんとできるかが重要視されます。

このことからも、筆記試験よりも書類や面接内容の対策をしっかり練ることが大切であると考えられます。

いざ面接となると、緊張で思っていたように上手く話せなかったり、言葉遣いを間違えてしまったりしてしまうこともあるでしょう。

そのため、面接官が質問しそうなことを事前に予想しながら回答を考えたり、自分のアピールポイントを洗い出しておく必要があります。

筆記試験で手ごたえがなくても、面接でご自身の魅力を積極的にアピールできれば、きっと挽回できるはずです。

そこで、アピールすると良い内容を3つお届けしようと思います。

その1:自分の性格や能力が工場勤務に合っているなら積極的にアピールする

アピール材料の一つとして、工場の仕事の特徴と自分の長所がいかに合致しているかを伝えるという点があります。

共通点が多いと、採用担当者の中で長く働いてもらえるイメージや、仕事に前向きに取り組んでもらえそうというように期待値が上がります。

体力に自信があること、一つのことに集中して取り組める根気強さがあることなど、自分にとっては大したことではないと思うかもしれませんが、工場の仕事をする上で活かせそうな能力や価値観が見つけられたら積極的に伝えることをおすすめします。

その際に、具体的なエピソードを添えて話せると尚良いです。

自分のこんな行動や考え方が、これまでの学校生活などでどんなふうに活かせたかというようなことが話せると、より話す内容に説得力が増します。

その2:会社の求めている条件に合致するものは積極的にアピールする

採用側は、なるべく柔軟に対応してもらえる人を採用したいと考えています。

そのため、勤務形態の条件などに合致するものがあれば積極的にアピールしましょう。

具体的には、シフト制など出勤日が変則的でも構わない、土日も勤務できる場合などです。

その他にも、周囲があまり選びたがらない条件でも自分は大丈夫だと思うものがあれば十分なアピールポイントになります。

もし、採用の合格ラインにあなた以外にも何人かいる場合、仕事内容や勤務形態に柔軟に対応できるかが比較材料になることも考えられます。

条件に合うものは必ず伝えるようにしましょう。

その3:自分の長所・短所を把握する

大学の就職活動では、自分の長所や短所について、必ずと言っていいほど面接で質問されます。

なぜなら、応募者の性格を知り、職場にフィットする人物か判断するためです。

そのため、中卒の就職活動でも聞かれる可能性は高いはずです。

自己分析をすることは普段の生活の中であまりありませんが、面接を成功させるには入念な自己分析が大きな鍵を握っています。

質問されたらスムーズな回答ができるように、ご自身の長所と短所は必ず考えておきましょう。

そして、短所をカバーするためにどのようなことを心がけているのかまで答えられるようにしておきましょう。

ちなみに、自分が思う長所と短所だけでなく、周囲から言われる長所と短所も用意しておくことをおすすめいたします。

自分の意見と第三者から見た自分はどんな人かという点の両方を面接官に伝えることができますので、面接官はあなたへの理解度をより深めることができます。

親しい友人やご両親に聞いてみて自己分析に活用するのも良い方法です。

コツ4 中卒で正社員を目指していても軽視してはいけないこと

給料

『中卒だからお給料が低いのはしょうがないか…』という気持ちで求人を判断することはとても危険です。

これから働き続ける中で、一人暮らしを始めたり、結婚など人生の分岐点に立つことがたくさんあります。そうなった時に、経済的に困窮した状況が続いてしまうことは避けたいですよね。

厚生労働省が行った2017年の調査によると、中卒の平均年収は250.8万円だそうです。

これを一つの基準として考えると良いかもしれません。

社会人になって間もない頃は上記の年収水準に到達することは難しいかと思いますが、入社した時点ではなく、ゆくゆくはその水準に到達できそうか?と考えましょう。

そのために、昇給率や資格手当はあるのかなど、調べられる限り調べておきましょう。

多くの企業のウェブサイトには、主に大卒向けに新卒採用ページが設けられています。

この採用ページは内容が充実している企業も多いです。

給料に関する記載は大卒以上のみの場合がほとんどですが、資格手当の有無や福利厚生が充実しているか確認することができますので参考にしてみてはいかがでしょうか。

転職サイトのクチコミを見て、給与の昇給率について見てみるのも良いかもしれません。

仕事内容

正社員は派遣やアルバイトより責任が重く、長く働いてもらうことを前提としています。

そのため、仕事内容に興味があるか、自分の希望に合っているか判断することは、その後のために非常に重要です。

工場は一つの作業を繰り返す仕事が多いので、そういった特徴を理解していないと入社した後にギャップを感じてしまうかもしれません。

また、会社としてスキルアップや昇格の機会が設けられているところであれば、仕事のモチベーションも上がるでしょう。

リーダー職や管理職へ昇進していくにつれ、業務改善や生産管理についてアイディアを求められたり、職場環境を変える機会に携われるかもしれません。

そのようなことに対しても前向きに取り組んでいきたい意欲のある方は、長く働ける適性があるかもしれません。

勤務地

勤務地は、なるべく自宅から近いところで考えることをおすすめします。

通勤時間はできる限り短くして、時間の節約をしたいところです。

通勤に時間がかかるとその分朝は早く家を出なければなりませんし、仕事後に家に帰れる時間も遅くなります。

そうなると、家で過ごせる時間も少なくなってしまいます。

ゆくゆくは一人暮らしをしたいとお考えの方は、自炊や洗濯、掃除を一人ですることを考えると、自由に過ごせる時間は限られてしまいます。

仕事中の体力的な疲れや精神的な疲れは、その日のうちにリセットしておきたいですよね。

家に寝に帰るだけの生活にならないために、勤務地の選び方はとても大切です。

プライベートとのメリハリ

社会人になると、学生の頃より休日や休息に対する重みは増します。

まずは、求人票の残業時間を確認しましょう。月●時間などと記されているので、そこから1日あたり何時間くらいの残業になるか落とし込んで考えると、自分が1日のうち自由に過ごせる時間や、生活の流れがイメージしやすくなります。

また、工場勤務は夜勤になる場合もありますので、精神面でも身体面でも、夜型の生活に抵抗が無いか考えておきましょう。

また、休日は土日休みかシフト制かによっても大きな差が生まれます。

中卒の場合、周囲の友人は高校へ進学する場合が多いかもしれません。

その際、高校へ進学した人達は土日が休みなので、ご自身がシフト制の職場となると、会える頻度や時間は少なくなるかもしれません。

しかし、シフト制の場合は平日に休みがとれるメリットがあります。

どこへ行っても空いているのはもちろんですが、病院や役所など、受付時間が限られているところへ行く際に、平日休みであれば行きやすいです。

病院や役所へ行くことは多くないかもしれませんが、これらはいざという時になるべく早く行っておきたいもの。

平日は朝から夜まで仕事の社会人の場合、有休をとったり、仕事を早めに切り上げたりしなければならないことも多く、たったそれだけのことと思うかもしれませんが、これが意外と骨が折れるものなのです。

このように、働き方や休み方にそれぞれの特徴があるので、どのような生活スタイルにしたいか?それに合う働き方や休み方について考えてみましょう。

まとめ

工場勤務は中卒の方でも応募しやすく、正社員も目指せるおすすめの仕事です。

ライバルは多いかもしれませんが、事前の面接対策などをしっかり行えばきっと良い結果が出るはずです。

今回の記事に、面接対策のポイントや注意点をご紹介しましたので、実際に選考に臨まれる時に参考にしていただけたらと思います。

中卒の人の中には、学歴が低いことに負い目を感じるかもしれませんが、就職活動で大切なことは、「選ばれるのではなく、選ぶ」という気持ちを強く持ち続けることです。

求人に応募してもなかなか選考に通らず、焦りだけが募ることもあるでしょう。

しかし、その焦りから『もうどこでもいいや。内定をもらえたところに行こう。』という決断に至るのは良くありません。

その一時だけは安心できるかもしれませんが、先々のことを考えると安心できる選択肢ではないかもしれません。

自分のために、自分に合った職場を見つけ、採用側に選んでもらうのではなく、自分の判断で働く場所を選ぶということをどうか忘れずに就職活動に臨んでいただければと思います。

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