工場の仕事がきつい・できない8つの理由とは?向いてない人5つの特徴も!

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工場の仕事は、きつい・できないなどネガティブな意見を耳にすることもあり、採用されて働き始めても長続きせずに辞めてしまう人もいます。

しかし、必ずそうなるわけではありません。

工場の仕事と言っても食品・自動車・家電などなど多種多様な業界があり、その仕事内容も多種様々。そして、自分の性格や特性によって向き不向きもあります。

だから、自分に向かない仕事に就いて、苦しい期間が続くと辞めたくなることもあるでしょう。

また、考えが凝り固まってしまうと、仕事を辞めてしまうことにつながるかもしれません。

そうなってしまうと、仕事探しからやり直しになってしまいます。そうはなりたくないものです。

そこで今回は、工場勤務に興味のある人・検討中の人が、このような失敗をしないように、前もって知っておくと良いこととして、

  • 工場の仕事はきつい・できないと感じた人が、そう感じた理由は何なのか?
  • 工場の仕事に向いていない人とは?
  • 悩んでいるひとへの解決策の提案

をまとめました。これからの仕事探しに活用いただければと思います。

目次

工場の仕事がきつい・できない8つの理由とは?

工場の仕事がきつい・できない理由を、主観的なもの・客観的なもの両方を挙げて解説していきます。

これを読むと、工場の仕事をしたことのある人が、工場の仕事をどう感じているのかわかると思います。

その内容を自分の価値観や考え方と照らし合わせて、仕事探しに役立ててみてください。

その1 きつい作業が多い

3K(きつい・汚い・危険)のひとつ「きつい」です。

工場の仕事の未経験者でも、工場の仕事はきついと思っている人が多いのではないでしょうか。

きつい理由として挙げられるものには下記があります。

1)三交代勤務

仕事のシフトを24時間を8時間ごとで3つに分けて、いずれかの時間帯で勤務することを言います。

一般的には、朝勤・準夜勤・夜勤の3つのシフトを1週間ごとで変わっていくことが多いです。

会社側のメリットとしては、工場を24時間稼働できる、残業を減らせるという点があります。

一方、労働者目線で言えば、生活リズムが不規則になるというデメリットがあります。

2)暑い・寒い

真夏や真冬の屋外での仕事、鉄工所や冷凍庫など極端に暑い・寒い場所での仕事もあります。

夏でも安全のため長袖を着ないといけない場合は過酷な現場となることもあります。

3)体力がもたない・疲れる

力を使う仕事、立ちっぱなしの仕事だと、体が慣れるまではきつい日が続きます。

4)体を痛める

例えば、元々腰を痛めやすい人が腰に負担のかかる仕事を続けると痛めてしまうこともあります。

どんなに体力のある人でも痛めやすい部位を使う仕事を続けると痛める可能性も高くなってしまいます。

もちろん工場の仕事の作業内容は、法律・社内ルールなどで定められた基準があり、人の体や健康に悪影響が出ないよう配慮はされていますが、人によっては生じてしまうことがあります。

いずれも慣れれば何とかなるという人も多いですが、慣れた人でも何年も続けていくのはきついと考える人もいるようです。

その2 汚い作業が多い

これも3Kのひとつ「汚い」です。

  • 職場の建物や設備を長年使い続けて汚れたり老朽化している場合
  • 仕事内容自体が汚れる作業の場合

があります。

前者の場合だと、特に油や水回りが汚れていると臭いの原因になったり、夜間にゴキブリ・ネズミが集まる要因になっていしまうこともあります。

後者の場合だと、仕事終わりにシャワーなどで汚れを落とせる場が職場にあればよいですが、ない場合だと仕事が終わったらまっすぐ家に帰らなければなりません。

その3 危険な作業が多い

これも3Kのひとつ「危険」です。

職場や作業内容にもよりますが、工場で使用する機械・電気・火・薬品が不注意によりケガにつながることもあります。

入院や就労不可能になるケガになることもあるから、そういった不幸につながる作業はしたくない人もいることでしょう。

しかし、工場の仕事では、どこの企業も労災(労働災害)を0件にすることを目指しているため、社内で教育受講や免許取得などの制度を設けていたり、安全に関するルールの遵守を徹底させる企業が多いです。

また、危険に対する意識も高くなり、日常生活でも様々な場面で危険予測ができるようになります。

その4 単純作業の繰り返し

工場の仕事は、毎日が単純作業の繰り返しになることが多く、これが嫌になる人もいます。

業種は様々ありますが、大量生産をする工場勤務だと仕事はライン作業となる人が多いです。

ライン作業とは、工場内でベルトコンベアーなどで流れてくる部品や製品を、所定の位置で決められた作業手順で組立や加工をする作業のことです。

なので、工場の仕事を始めると、同じ場所で同じ単純作業を毎日繰り返すことになる人もいます。

作業工程によっては、自分の作業した部品や製品がどのようなかたちで世に出ていくのか知らないままということもあります。

ライン作業のような単純作業の繰り返しは、「退屈で達成感がない」「モチベーションを維持できない」と考えてしまうことが多いのかもしれません。

単純作業の繰り返しにもメリットがある

単純作業の繰り返しにもメリットがあります。

一番わかりやすいのは、仕事を覚えやすいことです。

慣れれば楽に仕事をこなせるようになります。

また、作業に集中すれば没頭できるので何も考えずに済みます。

黙々と仕事に没頭すればお金をもらえると考えれば、非常に楽な仕事だと感じる人もいることでしょう。

ここで補足しておきたいのは、工場の仕事はライン作業だけではないということです。

単純作業ではない仕事もたくさんあるので別の記事で紹介したいと思います。

その5 人と話す機会が少ない

人と話す機会が少ないことがメリットと捉えることもできますが、この状況がつらくなる人もいるようです。

工場の仕事は、自分の持ち場のエリア内で仕事をすることが多く、会話する余裕がない、周りに人がいない、など職場によっては休憩時間以外は必要最小限の会話しかしないという職場もあるかと思います。

なので、人と話すことが好きな人にとっては退屈な職場になってしまうかもしれません。

人と話す機会が少ない仕事にはこんなメリットがある

仕事中に人と話す機会が少ない仕事は、自分の仕事のペースを人に乱されることが減り、こんなメリットがあります。

  • 対人関係のストレスを軽減できる
    職場の上司や同僚との会話が減るので気を遣う機会も減ります。
    また、お客様からの要望を伺ったり、それに応える機会も減ります。
  • 仕事を計画的に進めやすい
    例えば、店舗で販売の仕事をしているとお客様の要望に応対したり、接客時間が読めなかったりするため、自分の本来の仕事が手につかないなんてこともあります。
    その点、工場勤務の仕事は、その日・その月の生産計画に基づいて工場が稼働しますので、仕事のボリュームも見えやすく突発業務や残業が発生することも少ない傾向です。

人と話す機会が少ない仕事は、対人関係のストレスを抑えたい人、決められた時間だけしっかり仕事をしてプライベートとメリハリを付けたい人にとってメリットになります。

その6 意識の低い人・やる気のない人が多い

職場で自分と関わる人たちが、こんな人ばかりで嫌気がさしてしまう人もいるようです。

  • 夢や目標がなく何に対しても否定的な人
  • 会話がギャンブルの話ばかりの人
  • 愚痴や人の悪口が多い人
  • 遅刻・無断欠勤・無断退職する人
  • タバコやゴミのポイ捨てする人

毎日会話するのがこんな人たちばかりだったら、休憩時間に顔を合わせるのも嫌になりそうです。

その7 身につくスキルが他の仕事では使えない

業種・職種かかわらず、自分・会社・社会の将来に不安があり「身につくスキルが他の仕事では使えない」と困ると考えている人は多いです。

また工場の仕事は、単純作業の繰り返しになることが多く、多岐にわたる業務をこなすことが少ないので、「身につくスキルが他の仕事では使えない」と感じる人も多いようです。

しかし、免許や資格取得してスペシャリストになることができるというメリットもあります。

仮に失業・倒産などして仕事が変わったとしても、身につけたスキルが何の役にも立たないなんてことはありません。

身につけたスキルと経験は、必ずどこかで役に立っています。

「使えない」とネガティブな考えを持つより、「どこかで何かの役に立つ」とポジティブな考えを持ちましょう。

そうすれば、仕事だけではなく様々なことに対して前向きに取り組むことができることでしょう。

その8 やりがいを感じない

「やりがい」とは、一般的には、仲間と一緒に仕事をやり遂げたり、職場の人や取引先の人に感謝されたときに感じることができるものです。

工場の仕事は、機械や物相手の作業なので、人とのコミュニケーションも少ないことから、やりがいを感じていない人もいます。

しかし、チームで協力して行う作業であれば、このような不満を取り除くことができるのではないでしょうか。

仕事に「やりがい」を求めるのであれば、自分にとってやりがいとは何か考えて、それに合う仕事を探すことをおすすめします。

工場の仕事が向いてない人5つの特徴

ここでは、工場の仕事が向いていない人によくある5つの特徴を紹介します。

その1 変化に体が慣れるのに時間がかかる人

例えば、部活への入部時、転校、新生活開始・転職などのイベントを経験したときを思い出してみてください。

こういったイベントでは、必要とされる体力や生活リズムにも変化があります。

そこで必要とされる体力がつく、その生活リズムに慣れるまで、大変だった経験のある人は、工場の仕事を始めて数か月の間は体が慣れるまできついかもしれません。

工場の仕事は、職場にもよりますが、立ち仕事・交代制勤務・力仕事などのある程度体力は必要となり、交代制勤務も重なると、体に負担大きくなってきついと感じる人もいます。

体のことはどうしても個人差があるので、中にはなかなか体が慣れない人もいることでしょう。

工場の仕事を探す際に、体力面に大きな不安があるのであれば、他の仕事を探すか、同じ工場の仕事でも体への負担をできるだけ小さくできる仕事を探したほう無難です。

その2 飽きっぽい人

趣味でも何でも飽きっぽい人は、工場の仕事には向いていないでしょう。

入社したばかりの時期は、覚えることの方が多くて仕事のモチベーションも高いですが、一通り仕事をこなせるようになると、飽きたと感じてしまうかもしれません。

極端に飽きっぽい人だと、仕事がつまらなくなって辞めてしまう人もいます。

逆に、仕事だと割り切って継続できる人もいます。

飽きっぽい人は、入社してしばらくすると仕事に飽きたと感じる時期が来ます。

そうなったときにどう対処するか、仕事の目的や目標をしっかり持っておく良いです。

その3 人と話すのが好き・人脈を広げたい人

人と話すのが好き・人脈を広げたい人も工場の仕事には向いていないでしょう。

工場の仕事は、自分の持ち場で仕事をすることが多く、会話も自分の行動エリア内の限られた人たちだけになりがちです。

作業中に会話をすることも少ないので、仕事に行っても休憩時間しか話をしないなんてこともあると思います。

関わる人も少なく、話す時間も少ないので、人脈を広げにくい傾向です。

これに対して、営業職や販売職だと、社内関係部署・取引先・お客様と接する機会の多い仕事なので、社内外問わず多くの人と関わることができます。

人と話すことが好き・人脈を広げたいという人は、こういった職種を検討したほうがよいでしょう。

その4 仕事で評価されたい人

工場での作業の仕事は、仕事の進め方・詳細な手順が決められており、自分で考えたり・創り出す余地がありません。

そして、その仕事の進め方や手順は、すでにミスや不良が少なくなるよう考慮されており、これにより製品の品質も安定するので、作業員に対する評価の優劣もつけにくい傾向です。

なので、職場で評価されたい・感謝されたい・出世したいなど、社内やお客様からの評価がモチベーションになるという人は、工場の仕事は向いていないと思われます。

その5 給料アップしたい人

先にも挙げた理由で工場の仕事は、仕事での評価がされにくい傾向があります。

「評価がされにくい=給料も上がりにくい」ということにつながります。

もちろん、工場の仕事であっても、班長やリーダーになって給料が上がる人、さらに出世して給料が上がる人もいます。

ただ、同世代のホワイトカラーの職種の人と比べると給料が低い場合もあります。

さいごに

工場の仕事がきつい・できない8つの理由、工場の仕事が向いてない人の5つの特徴について解説しました。

工場の仕事は、きつい・できないなどの理由で敬遠されたり、退職する人もいるかと思います。

そうならないために、次のことを試してみることをおすすめします。

自分の作業した製品のその後を知る

自分の作業した製品や部品が、後工程の作業者どう使っているのか、お客様がどのように使うのか知らないのであれば、ぜひ知るよにしましょう。

また、どういう人がどんなときにそれを必要としているのか、最終的には製品はどんな状態になるのかを知ってください。

入社する前や仕事を教わるときに教えてもらえばよいです。

また、これを知ることで、仕事だと割り切ることができ、やりがい・モチベーション維持につながります。

日常生活を振り返る

日本で従業員数が最も人口が多いのは製造業です。

製造業で仕事をする人たちがいるからこそ、日本の産業・経済がまわっています。

日常の見に見える物、手で触れている物、ほとんどの物が、どこかの工場で誰かが作業をして完成した製品です。

その製品は、必ずどこかで必要とされており、そのままだったり・かたちを変えて商品となります。

そして、全く縁のない知らない人かもしれませんが、最終的には誰かが買って必ず使われます。

日常生活で欠かせないが、なにげなく使っているスマホ・歯ブラシ・ティッシュ・トイレットペーパーなどなど、どんな些細な物でも工場でできています。

役立たない、意味のない仕事はありません。

そういう目線で見てみると、工場の仕事に対する見方が少しは変わるのではないでしょうか。

上司・先輩に聴いてみる

勤続20年とか30年とかの先輩や上司に、直接聴いてみるのもアリです。

20年30年続けている人、さらに言えば家族をお持ちの先輩・上司であれば、仕事がきついからと言って簡単に辞めるわけにはいかないので、きついときにどう乗り切ったのか経験から得た考えを持ってることが多いです。

これから仕事を探すのであれば、親とか親戚でも良いと思います。

自分の状況を相手に話したうえで、「長い間同じ仕事して飽きたことないの?」とか「辞めたくなったことある?」とか「つらいときをどう乗り切ったの?」とストレートに聴けばよいです。

工場勤務に悩みや不安を持っている人にとって、この記事がお役に立つことができれば幸いです。

以上、「工場の仕事がきつい・できない8つの理由とは?向いてない人5つの特徴も!」でした。

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