中卒ニートの末路!社会復帰と就職はできる?仕事やバイトを探す方法も

学生を終えても就職・仕事をせずに家族と同居している人のことを、「ニート」と一般的には呼ばれていますが、そのままニートを続けると人生はどうなっていくのでしょうか?

何となく想像はつくかと思いますが、今回は、

  • 中卒ニートの末路(辿るであろう人生)
  • 社会復帰や就職はできるのか?
  • 中卒ニートが仕事やバイトを探す方法

について解説していきます。

目次

中卒ニートの末路

そもそも「ニート」とは「not in education, employment or training」の略称で、「15歳から34歳までの、家事・通学・就業をせず、職業訓練も受けていない人」を指します。

「ニート」の中でも、学歴が中卒のニート「中卒ニート」が辿るであろう人生について順に解説していきます。

ステップ1 普通のニート

10代・20代のうちは世間の目としては、中卒であろうが学歴関係なく普通のニートです。

世間一般的な肩書きとしては、「ニート」「無職」「家事手伝い」などがあります。

場合によっては「夢を追いかけている人」と呼ばれることもあるかもしれません。

中卒でニートの場合、10代のうちは同年代の友達もまだ高校生や大学生なので、社会(世間)の目線でものを見て考えることは少ないので、ニートであってもあまり違和感なく友達と付き合うことも可能だと思います。

しかし、20代にもなると周りは社会人として就職し、それぞれ自分の仕事も持っているのでニートに対して違和感が出始めます。

これは、親しい友達でも同様ですが「大変だね」「がんばってね」などと心配してくれることはあると思います。

10代・20代のニートの人は、成人前の19歳、成人の20歳、大卒後の23歳のときに、自分の将来を心配・意識することが多いようです。

社会復帰・就職はできるか?

10代・20代であれば、社会復帰や就職は十分可能ですが、中卒という学歴だとできる仕事が限られているかもしれません。

引きこもり状態の人であれば、就職することよりも、食生活や生活リズムの改善やコミュニケーションに慣れることを最優先にして社会復帰・就職活動の準備を進めて行くことが大切です。

ステップ2 中高年の引きこもり(高齢ニート)

30代後半でも「ニート」を続けていると、「ニート」ではなく「中高年の引きこもり」「高齢ニート」と呼ばれるようになります。

もはや単なる「ニート」ではなく、社会的怠惰や自己責任による堕落などの言い方をされることもあります。

「ニート」「引きこもり」は、家族のお金を食いつぶしながら生活をしている人が多いです。

中高年となった子供が、年金暮らしの高齢の両親に対してお金を無心するなど、ニュースでも度々取り上げられていることもあります。

社会復帰・就職はできるか?

厳しい状況ですが、この時点ならまだ社会復帰・就職できる可能性は十分あると考えられます。

実際に中卒でも職業訓練を受けたり、技術的な職業に就くことで大成する方もいます。

引きこもり状態が長かった人であれば、就職することよりも食生活や生活リズムの改善やコミュニケーションに慣れることを最優先にして社会復帰・就職活動の準備を進めて行くことが大切です。

準備が整ったとしても、中卒・高卒・大卒など学歴関係なく、就職できず社会復帰も困難であるのが現実です。

そして、中卒ニートで「中高年の引きこもり」だとさらに大変なことになる可能性があります。

ステップ3 生活保護の対象者

生活保護といっても誰でも生活保護を受けられるわけではありません。

生活保護を受ける条件を満たす必要がありますし、行政の指導や確認などが密に入ります。

何もしなくても生活保護で決まった金額がもらえると思ったら大間違いです。

例えば仕事を探していてもどうしても見つからず、収入がなく生活ができない、身寄りもいない、家もない、家賃が払えず退去させられるなど本人の意思とは反する結果になってやむを得ず生活保護を受けるということもあります。

社会復帰・就職はできるか?

行政は生活保護を与えるよりも社会復帰を望むので職業訓練の案内やカウンセリングなど進めてくれることもあります。

この状況下でも、生活保護を受けつつ仕事探しもサポートを受けて社会復帰・就職はできます。

引きこもり状態が長かった人であれば、就職することよりも食生活や生活リズムの改善やコミュニケーションに慣れることを最優先にして社会復帰・就職活動の準備を進めて行くことが大切です。

どれだけ支援を受けても中卒・高卒・大卒であろうが、学歴関係なく就職活動で苦労することになります。

ステップ4 ホームレス

生活保護が受けられない、自分を変えられない、頼る人もいないとホームレスにならざるを得ません。

この状況になると、住所・連絡先不定になるので、人としての一般的な生活(憲法でいう最低限の生活)も難しくなってきます。

一度ホームレスになってしまうと仕事を探すどころか、食べ物さえきちんと手に入らなくなり、人とのコミュニケーションは皆無、今日明日の自分の身の安全を心配することになります。

お金もなく住むところもない場合は、季節も春や秋はいいですが、夏の猛暑・冬の寒波の時は命が危険に晒されることもあります。

お金がある場合でも、日雇いの給料を使って漫画喫茶の狭い個室で暮らす生活を繰り返す日常になるかもしれません。

社会復帰・就職はできるか?

ホームレスになると、住所・連絡先不定になるので通常の就職活動自体が困難になります。

他にも様々な支援サービスを受けることも困難になります。

この段階になると、学歴で物事を考える状況ではなくなります。

何とか仕事にありつけたとしても

ホームレスになって何とか仕事にありつけたとしても、表立って言いたくない仕事内容だったり、かなり危険な仕事をして何とか生活をしていくというすさまじい生活が待っていることになります。

また肉体労働になることも多く、へとへとになりながらも低賃金で仕事をするということになります。

いわゆるホワイトカラーの職に就くことは、ほぼできないと思っていたほうがよいでしょう。

ホワイトカラーの職を目指すのであれば職業訓練を受ける以前に、まずは生活を正していくことが先決となるでしょう。

社会との関わりの薄い生活を繰り返した分、身だしなみ・一般常識・仕事に対する姿勢や自分の考えのズレも変えていかなければなりません。

ステップ5 最悪の場合

最悪の場合、病気・飢えなどで命を落としてしまうことになることもあり得ます。

また、仕事をしていないと保険にも加入できないので、収入もなく身寄りもいないとなると、どうすることもできず最悪の場合は、命まで危険にさらすこともあるでしょう。

中卒ニートが仕事・バイトを探すには

中卒ニートの人が仕事やバイトを探すにはどうしたらよいのでしょうか?

いきなり就職サイトやエージェント、バイトの求人サイトで応募しても成功する確率は低いでしょう。

現代の学歴社会の中で、ニートの人が知識・スキル無し、かつ、試験・面接テクニックも無しで求人に応募しても失敗続きで悪循環に陥ってしまう可能性が高いです。

社会との関わりが少ない生活を長い期間送っていた場合、自力での就職活動は情報収集・検討・判断の面で不十分なので、家族や身内に相談したり、就職支援サービスを利用するとよいです。

中卒ニートの期間が長かったのであれば、就職することよりも食生活や生活リズムの改善やコミュニケーションに慣れることを最優先にして社会復帰・就職活動の準備を進めて行くことが大切です。

就職の支援サービスは、ハローワーク、わかものハローワーク、ジョブカフェ、サポステなどあります。

社会復帰・就職は「わかものハローワーク」がおすすめ

わかものハローワークは、一般的にあまり知られていませんが簡単に言うと「年齢45歳未満の個別型ハローワーク」です。

対象者は、

  • これまで正社員経験していない又は正社員経験が浅い者
  • 45歳未満の正規雇用希望者

です。

管轄がハローワークと同じ厚生労働省ということもあり、ハローワークと似たような印象を持ちますが大きな違いがあります。

その大きな違いは、求職者に対して個別の担当がつく事であって、一人一人に対し専門職員が付くので、職業相談に始まり、履歴書・職務経歴書の作成・添削、面接のアドバイスなどができ、より親身になって相談が出来ます。

また就職活動に必要な応募時の心掛け、面接時のマナーなど各種セミナーも用意しており、個別に面接の模擬練習もできるので、ハローワークを強化した内容となっています。

就職サイト・バイトの求人サイトの利用

先に挙げた就職サイトやエージェントでの応募は、自分の食生活・生活リズムを正して、支援サービスなどの利用して知識やスキルを身につけてからでも十分です。むしろ、その方が良いと考えています。

学歴が中卒だとスムーズに仕事が決まるということの方が珍しいので、就職活動の期間は長期化する可能性の方が高いです。

焦って求人へ応募するよりも、知識やスキル・試験や面接のテクニックも身につけてから応募したほうが採用される確率も上がります。

ひとまずバイトでいいから仕事を探したいのであれば、バイトなら採用されるところもあると思うので、積極的に応募できるなら行動しても良いと思います。

バイトではなく社員として就職したい場合は、就職活動の期間が長期化する可能性もあるので、自分の考え・計画を家族や身寄りの人にも話して、理解と協力をもらって就職できるよう行動していきましょう。

まとめ

昨今、中卒という最終学歴の人は少ないですが、様々な事情で中卒の人もいると思います。

しかしながら社会問題にもなっている中高年の引きこもりは、中卒の人も多く社会復帰が難しいとされています。

若いうちはニートと呼ばれていても、身体も元気で自由な時間を好きなように過ごせるうちはとても楽しい時間だと思います。

ですが、年齢を重ねるごとに周囲の友人は仕事につき、家族を持ち、と人生の段階を経ていくのに対して自分は何もしていない、何もできない、何もない、という孤独感にさいなまれることになります。

だんだんと社会的、経済的にも自分を追い込んでいくことになってしまいます。

引きこもりがち、予備軍かも?と思ったらカウンセリングを受けたり行政や自治体に相談してみたりしてください。

また回りにそのような人がいたら仕事をしろ!とか、稼いで来い!とか強引にいうことよりも、まずは今の環境、状況を自身がどのように思っているか、今後どうしたいのかをヒアリングすることから始めることが改善の第一歩となります。

どうか明るい社会、安心できる社会になってほしいものです。

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